NATSUMIKUMIの襖紙の歩みをご紹介します!
- Natsumi Sakata
- 2021年1月6日
- 読了時間: 7分
更新日:9月26日
みなさまこんにちは!
日本人には馴染みの深い襖紙。その襖紙は今、世界でも注目されています!! まずは夏水組オリジナル襖紙の特徴からご紹介。
夏水組がデザインした NATSUMIKUMI MATERIALの襖紙の特徴
◾️襖紙の商品名として「獅子地紋」「霞に獅子」など特徴的な名前、さらに「藍鼠」「小豆」といった色バリエーションは日本の伝統的な色やモチーフからインスパイヤされデザイン・命名をしております。その柄一つ一つにストーリーがあり、日本伝統文化を大切にしたいという夏水組の想いがつまっています。
柄のストーリーをご紹介したページは こちら
◾️さらに特徴的なこととして、従来の襖紙としてお使いいただくことはもちろん、柄には全て上下左右にリピートがあるので、壁一面に繋げて施工する「壁紙」としてもお使いいただけることも大きな特徴の一つです。
◾️このオリジナルデザインを襖紙にとどまらずファブリックでも採用し、ランプシェードやクッションカバーなどのインテリアとしても楽しんでいただける商品も製作しております。
襖紙カタログのご紹介記事は こちら
◾️襖紙はネットショップ「MATERIAL」にてご購入いただけますので、ぜひご覧ください!

さぁ、今回はこれまで夏水組デザインした襖紙たちを使った空間提案を丸っとご紹介します!
<Maison&Objet in Paris>
パリで開催する大規模なインテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ・パリ」。
夏水組では2018年から出展すること計4回! 回を増すごとに、欧米の方からJAPAN Designへの関心度か高まっている様子が伺えました。 過去のMaison&Objetの記事は こちら

2018年出展ブース
インパクトの大きい襖紙「月に鶴」。地色には朱を初め、柳鼠、浅紫、青鼠という4色の日本伝統色で展開しております。展示会においても、たくさんの海外の方に足を止めてご覧いただきました。

2019年出展ブース
襖紙の他に、同柄のファブリック(反物)を出展しました。ランプシェードやクッションカバーといったインテリア小物としても展開。襖紙オリジナルデザインをベースにインテリアをトータルにコーディネートできるアイテムをご紹介しました。

夏水組オリジナル襖紙づくりに欠かせない「伊勢型紙」。
長い歴史を持つ日本伝統的工芸品である「伊勢型紙」を用いて生み出されます。
展示会では、その伝統を繋ぐ「テラコヤ伊勢型紙」の木村さんに型紙製作を実演いただき、人だかりができるほどの人気でした。

2020年出展ブース
まるで歌舞伎舞台のような舞台松が印象的な壁紙(襖紙)を主役に、畳を敷いた小上がりと共に和空間を作りました。伝統的な和の素材と図柄を使いながら現代のインテリアにマッチする新しいデザインに欧米の方からたくさんのご好評をいただきました。(特注品です)
<APARTMENT HOTEL MIMARU>

MIMARU東京 銀座EASTフロント・ロビー
家族やグループで中長期滞在できる都市型アパートメントホテル「MIMARU東京 銀座EAST」の内装デザインに夏水組オリジナル襖紙やファブリックを採用いただき、内装デザインの監修を担当しました。獅子地紋+舞台松を描いた和紙でパネルを製作し、フロント・ロビー空間に展示。伝統工芸が生み出すアート作品のような趣は、お客様からも大変好評をいただいております。

MIMARU大阪 心斎橋WESTエントランス・ロビー
こちらは2021年初夏にオープン予定の「MIMARU大阪 心斎橋WEST」の内装デザイン監修も担当させていただきました。オープン前に少しご紹介します! エントランスの長さを活かした迫力満点の舞台松の和紙。表面に金箔が施され、間接照明の効果もあり美しい佇まいでお客様をお迎えする空間を演出しました。

熟練の職人差による繊細な作業に見惚れてします。これは日本の伝統的な加飾技法で「金銀砂子」というものです。日本独自の技法で、古来より襖絵や屏風、着物などに用いられてきましたが、和の内装が少なくなるとともに金銀砂子の職人も残念ながら減ってきています。この技法を次世代に残したいという想いから、パリでのMAISON&OBJET出店やパリの店舗「BOLANDO」での活動を続けています。
金銀砂子については こちら の記事をご覧ください。
<各ホテルの客室> ここからは、客室に採用した襖紙のご紹介です。

−霞に獅子・小豆−(心斎橋WEST)
言葉の通り、春の空にたなびく霞の中にいる獅子の様子が描かれています。獅子は縁起が良いものとされ、お祝いの席でも使われるモチーフです。そのモチーフを活かしつつ、雲の中は幾何学的に四角が並んでいて古典的な描写の中にもモダンな要素があるオリジナルデザインは、現代的なインテリアにもマッチします。

−霞に獅子・群青−(心斎橋WEST) 別の部屋では色違いで群青を用いました。シックで落ち着いた雰囲気の畳スペースです。壁には舞台松の和紙をインテリアパネルとして飾り、和のコーディネートのアクセントになっております。 ◾️全4色ある「霞に獅子」襖紙の購入はこちらから可能です

−獅子地紋・AntiqueSilver 紺−(銀座EAST) こちらは通常の獅子地紋の柄部分にシルバーを使った煌びやかな印象です。地色の紺とシルバーの組み合わせは伝統柄をクールに際立たせる美しいデザインです。実は、ベットスローやクッションもこの獅子地紋デザインで製作しました。トータルコーディネートを楽しんでいただけます。また、素材は玉紙という特殊な和紙に印刷を施しており特注品となります。ホテルなどの公共施設用として特注することが可能ですので詳しくはcontactよりお問い合わせください。 ◾️同様の柄の襖紙は こちら からご購入いただけます

−獅子地紋・AntiqueSilver 紺−(銀座EAST) 和室にも同じ特注玉紙を採用し、落ち着いた空間で統一しました。この獅子地紋の「獅子」は、その頭には神が宿り古くから縁起の良いものとされ、さらに神社などで狛犬と対をなして獅子の像を置き魔除けとされています。その獅子と植物を組み合わせ、優しさや温かさすら感じる素敵なデザインになっております。 ◾️「獅子地紋」襖紙の購入は こちら から可能です
<個人邸>

−獅子地紋・紺−(UR高島平) 古い賃貸の和室をDIYで魅力的な空間に変身させました。ベットヘッドの機能も兼ねて獅子地紋の壁紙を大きなパネルに貼り空間のアクセントにしました。元々和室ではありますが、トータルコーディネートによってスタイリッシュな和の空間に変身しました。

−月に鶴・朱 + 獅子地紋・藍鼠−
襖紙のインパクトはもちろん大きいですが、そのデザインを受け止める日本家屋の懐の深さを感じられた機会でした。伝統的な日本家屋にこそ新しい風を。縁起の良い鶴のデザインは、お祝い事やお正月にはぴったりのデザインです。定期的に貼り替える襖だからこそ、こんな遊び心のある襖紙を一度試してみませんか?

−月に鶴・柳鼠 + 月に鶴 背面柄・青鼠− 柳鼠という日本伝統色は、柳の緑色を帯びた鼠色の意で、薄い緑がかった鼠色のことです。馴染みやすい柳鼠を地色とした月に鶴のデザイン。背面柄として描かれているデザインも点により幾何学的な形、花のような形が繊細に描かれています。両サイドに貼った背面柄(鶴の絵柄がない)は青鼠というブルーグレーの色で組み合わせいます。とても遊び心のある空間ですね。

−月に鶴 背面柄・柳鼠− ダークブラウンの柱や床と背景柄(柳鼠)のコーディネートは少し大人ガーリーな印象になることは新発見でした。 全4種ある「月に鶴」襖紙の購入は こちら から可能です

−毘沙門亀甲・黒− 「毘沙門亀甲」というなんだか歴史を感じるこちらのデザインは、あの七福神で有名な毘沙門天という神様の着衣や甲冑に使われる亀甲文様から由来しているとても縁起の良いデザインです。年月を重ねた日本家屋の深み・渋みに、黒い毘沙門亀甲柄が加わることで一層シックで大人の空間を演出しています。 ◾️全4色ある「毘沙門亀甲」襖紙の購入は こちら から可能です
いかがでしたでしょうか? 夏水組オリジナル襖紙は、そのデザインモチーフだけでなく、伝統技法を使った製作方法や新しい技術を使った印刷方法の両方を未来に繋いでいくためのインテリアアイテムとして日本中に世界中に広まることを心から願い、これからも発信し続けて参ります!
<APARTMENT HOTEL MIMARU 施設概要> 名称:MIMARU東京 銀座EAST 住所:〒〒104-0041 東京都中央区新富町1丁目4番4号 公式HP:https://mimaruhotels.com/ginza-east/ 名称:MIMARU大阪 心斎橋WEST ※2021年初夏オープン予定 住所:〒550-0013 大阪府大阪市西区新町1丁目24-1 公式HP:https://mimaruhotels.com/shinsaibashi-west/